
興和株式会社とは、130年以上の歴史を誇る日本の大手企業です。
興和の歴史は、1894年に木綿問屋として創業した「服部兼三郎商店」から始まっています。
その後、三輪芳弘さんの祖父にあたる三輪常次郎さんが社長となり、1945年には日本の平和と社業繁栄の想いを込めた「興和」を商号に使用し、再スタートを切りました。
現在では、幅広い商材を輸出入する商社機能と、医療関連商材などのメーカー機能を併せ持つ複合企業として成長を続けています。
興和は100社以上のグループ会社が存在し、世界中で多角的な事業を展開するグローバル企業です。
産業関連事業では、化学品原料や環境資材、食品やエネルギーなど幅広い商材を世界中に提供しています。生活関連事業は、オリジナルブランド「TENERITA」などの企画開発・販売まで手掛ける事業です。
また、一般用医薬品やヘルスケア商品を開発する医薬事業やリゾート開発事業など、多岐にわたる事業が存在します。
会社名・・興和株式会社
創業・・1894年12月25日
代表者・・代表取締役会長兼社長 三輪芳弘
資本金・・3,840百万円
売上高・・556,923百万円 (2025年3月期決算:連結)
従業員数・・8,074名 (2025年3月時点:連結)
本社所在地・・愛知県名古屋市中区錦三丁目6番29号
主な事業内容・・
【商社部門】繊維、機械、建材、船舶、鉱物資源、化成品原料、生活関連物資などの輸出入、三国間貿易および国内販売
【メーカー部門】OTC・医療用医薬品・医療用機器の研究開発・製造販売、FAビジョンユニット・セキュリティビジョンユニットの製造販売、ロボットシステムインテグレーター業務、レンズ・カメラ等のハードウェアの研究開発、システム系・組込み系およびAI等のソフトウェア研究開発、省エネ・創エネソリューションの販売、省人化ソリューションの販売、環境配慮型建築の施工販売

興和は、日本有数の大手企業として多角的な事業をグローバル規模で展開する企業です。興和の様々な取り組みは、各方面から高く評価されています。
ここでは、興和の企業としての受賞歴について紹介します。
興和は、2025年に繊研新聞社が主催する「繊研天然繊維特別賞」を受賞しました。
繊研天然繊維特別賞とは、天然繊維業界の発展に貢献した素材や技術革新、マーケティング活動などを表彰するものです。興和は、ミノムシ繊維素材「MINOLON」の安定生産とスポーツ用品への用途開発、強化繊維プラスチック開発などが評価されました。
古くから利用される天然素材に新たな価値を見出し、事業化に成功した興和は業界内でも大きな存在です。
興和は、2022年に「東京大学稷門賞」も受賞しています。
東京大学稷門賞とは、ボランティア活動や寄附講座など、東京大学の活動の発展に大きく貢献した個人や団体を表彰するものです。興和は、2003年から様々な分野に関して興和基金講座を実施するとともに、寄附基金による教授ポストの創設などが評価されました。
また、コロナ感染症対策としてPCRや抗体の臨床研究に取り組んだことも、評価されたポイントです。
興和がハワイに所有・運営するホテル「エスパシオザジュエルオブワイキキ」は、アメリカ自動車協会が選ぶ「ファイブダイヤモンド賞」に輝いています。
ファイブダイヤモンド賞とは、ホテルの体験やホスピタリティなどの質を称えるDiamond Awardで最高峰のランクに位置し、世界でもわずかなホテルしか選ばれません。
2019年に開業したエスパシオザジュエルオブワイキキは、世界最高水準のホテルと言えるでしょう。

三輪一族とは、三輪芳弘さんの祖父であり興和を創立した三輪常次郎さんから続く家系です。創立から現在に至るまで、三代にわたって興和の社長に就任しています。
ここからは、三輪一族と興和の家族経営について解説します。
三輪芳弘さんの祖父にあたる三輪常次郎さんは、興和を創立した人物です。
興和の前身である服部商店が破産した際、三輪常次郎さんは自らの財産を担保にして会社を引き継ぎ、報酬を受け取ることなく会社の再建に尽力しました。その誠実な姿勢は社員にも広がり、業績を回復していくきっかけとなっています。
商社部門と紡績部門の分離などを手掛けたあと、1945年に初めて興和の商号を使用し、現在の興和グループの礎を築きました。
三輪芳弘さんの家族は、妻の三輪恵子さんと長女の三輪有香さん、長男の三輪尚巨さんの4人で構成されています。なお、三輪尚巨さんは興和の取締役常務執行役員を務める人物です。
三輪家の家系図として、興和を創業した三輪常次郎さんには6男2女の子どもがおり、その三男が前会長である三輪隆康さんです。また、三輪隆康さんの子どもは息子2人と娘1人で、長男が三輪芳弘さん、次男の三輪晃裕さんは興和の取締役を経て監査役に就任しています。

三輪芳弘さんは、興和の代表取締役社長としての顔以外にも、様々な外部団体で要職を歴任しており、社会貢献活動にも非常に熱心です。
ここでは、三輪芳弘さんの外部団体での役職と社会貢献活動について紹介します。
三輪芳弘さんは、2016年に日本一般用医薬品連合会の会長に就任しています。
日本一般用医薬品連合会とは、国民のセルフメディケーションを支える一般用医薬品の健全な普及と発展を目的とした団体です。三輪芳弘さんは、会長として消費者が安心して医薬品を選び、適切に使用できる環境づくりに尽力しました。
また、業界全体の品質向上や情報提供の強化にも取り組み、医療費抑制と国民の健康維持に貢献する活動を積極的に推進しています。
三輪芳弘さんは、2016年より在名古屋タイ王国名誉総領事も務めています。
興和がタイ王国へ繊維製品を輸出したことをきっかけに始まった交流を大切にし、日本とタイの経済・文化の橋渡し役として長年にわたり尽力してきました。その功績が認められ、プミポン前国王より名誉総領事に正式任命されています。
現在も投資や観光の促進、タイ国籍者への支援や文化イベントへの参加など、幅広い活動を通じて両国の友好と発展に大きく貢献する存在です。
三輪芳弘さんは、慶應義塾の最高意思決定機関である評議員会の評議員を務めています。
評議員会は一流企業の経営者や学識者などが名を連ねている組織です。三輪芳弘さんと息子の尚巨さんとともに慶應義塾大学大学院の卒業生であることから、経営者としての豊富な経験を活かし、教育方針や制度設計など重要な意思決定に関わってきました。
母校である慶應義塾大学の未来を見据え、質の高い教育と人材育成を支える役割を担っています。
この記事では、三輪芳弘さんの経歴や実績、外部団体での役職に加え、社長を務める興和の会社概要や三輪一族による家族経営などについて解説しました。
三輪芳弘さんは、日本有数の大手企業である興和にて40歳で代表取締役社長に就任した人物です。
「健康と環境」という経営ビジョンを掲げ、多角的な事業展開により様々な分野で残してきた実績は、多方面で高く評価されています。
複数の外部団体で要職を歴任し、社会貢献活動にも熱心な三輪芳弘さんは、今後も興和を発展させていくとともに、各分野でますます存在感を発揮していくことでしょう。