三輪芳弘の経歴と興和株式会社の実績まとめ!家族構成/三輪一族も紹介

三輪芳弘さんは、日本有数の大手企業である興和株式会社の代表取締役社長です。40歳で社長に就任し、興和をグローバル企業として大きく発展させてきました。
また、社会貢献活動にも精力的に取り組み、愛知県表彰や薬事功労者知事表彰など数々の表彰を受けています。

この記事では、三輪芳弘さんの基本情報や経歴、経営ビジョンやこれまで取り組んできた実績に加えて、三輪芳弘さんが担ってきた外部団体での役職や社会貢献活動などについて解説します。

記事の後半では、興和の会社概要や受賞歴、三輪一族による家族経営についても紹介しているので、興和についても理解が深まるでしょう。ぜひ最後までお読みください。

三輪芳弘の基本情報

三輪芳弘の基本情報

三輪芳弘さんは、130年の歴史を持つ大手企業である興和株式会社の代表取締役社長です。
1995年に40歳で社長に就任し、興和をグローバル企業に成長させるとともに、ミノムシ繊維素材「MINOLON」などの開発も手掛けています。

また、出身地である名古屋での再開発やコロナ禍における迅速な対応など、精力的に社会貢献を行ってきました。
外部団体の役職も歴任してきた三輪芳弘さんは、業界内外で影響力のある人物です。

プロフィール

三輪芳弘さんのプロフィールは、以下のとおりです。

氏名・・三輪芳弘(みわよしひろ)
生年月日・・1955年10月30日
居住地・・東京都大田区
出身地・・愛知県名古屋市
学歴・・慶應義塾大学大学院商学研究科
役職・・興和株式会社 代表取締役社長

三輪芳弘の経歴と受賞歴

三輪芳弘の経歴と受賞歴

三輪芳弘さんは、1980年に興和に入社してから輝かしい経歴を築き上げており、社内外での功績が高く評価され、数々の表彰を受賞している人物です。

ここからは、三輪芳弘さんの経歴と受賞歴について紹介します。

40歳で社長に就任

三輪芳弘さんは、40歳の若さで興和の社長に就任しています。

慶應義塾大学大学院商学研究科を修了後、1980年に父親が経営する興和に入社しました。
入社後は1989年に常務、1991年に専務、1993年に副社長と異例のスピードで昇進し、1995年に40歳で社長に任命されています。

興和は一族経営の会社ではあるものの、この年齢で社長に就任したことは、三輪芳弘さんの経営者としての資質によるものと言えるでしょう。

愛知県表彰・薬事功労者知事表彰を受賞

三輪芳弘さんは、これまで愛知県表彰や薬事功労者知事表彰などを受賞しています。

愛知県表彰とは、地方自治や産業、教育文化などで顕著な功績を挙げた人物や団体を表彰するものです。
三輪芳弘さんは、薬業界の振興・発展に寄与した功績が評価され、2022年に保健医療功労者として受賞しています。

また、2024年には薬事関係団体の役員として長年活動してきた功績が称えられ、愛知県の薬事功労者知事表彰も受賞しました。

タイ王国から勲三等王冠章を受章

三輪芳弘さんは、日タイ修好135周年となる2022年に、タイ王国から勲三等王冠章を受章しました。

三輪芳弘の父親である三輪隆康さんは在名古屋タイ王国名誉総領事を務めており、三輪芳弘さんも2016年から名誉総領事として両国の経済発展や文化交流に貢献したことが評価されたものです。

勲三等王冠章は、政治や外交分野でタイ王国に貢献した政治家や外交官などに贈られる勲章であり、三輪芳弘さんは同国からの初めての受章となりました。

三輪芳弘の実績と取り組み

三輪芳弘の実績と取り組み

三輪芳弘さんは、興和をグローバル企業へと成長させるべく、経営者としての手腕を発揮するとともに、社会貢献にも精力的に取り組んできました。

ここでは、三輪芳弘さんの実績と取り組みについて解説します。

経営者として興和をグローバル企業に導く

三輪芳弘さんは、経営者として興和をグローバル企業に導いてきました。

1997年にアメリカに研究開発拠点を設立したことを皮切りに、1999年にはイギリス、2007年には中国など各国に現地法人を展開します。海外進出により、自社開発の高コレステロール血症の治療薬である「リバロ」が高く評価され、多くの患者に処方される薬品となりました。

興和は医薬品の研究・販売を行う体制を整備し、世界市場での存在感を着実に高めています。

共同研究でミノムシの糸を開発

三輪芳弘さんは、農業・食品産業技術総合研究機構との共同研究により、ミノムシの糸の開発にも成功しています。

ミノムシの糸は高い強度と耐熱性を備え、環境への負荷が少ない素材です。三輪芳弘さん率いる興和は、2018年にミノムシ繊維素材ブランド「MINOLON」を産業化しました。

「MINOLON」は防弾チョッキや自動車部品、医療機器などへの応用が期待されるとともに、サステナブル社会の実現に貢献できる技術として注目されています。

名古屋での再開発とまちづくりへの貢献

三輪芳弘さんは、出身地である名古屋での再開発とまちづくりにも積極的に貢献しています。

2022年には、興和グループが所有するかつての丸栄百貨店跡地に、新たな商業施設「マルエイガレリア」がオープンしています。
興和もマルエイガレリアに東海エリアで最大級となる大型 LED ビジョンを設置するなど、日常生活と食をコンセプトにした施設は来訪者に新たな魅力を提供し、名古屋の中心・栄エリアの活性化に貢献しています。

また、リニア中央新幹線の開業を見据えたまちづくりとしても注目されており、長期的な視点で都市開発に携わっています。

コロナ禍での迅速な対応と社会的貢献

三輪芳弘さんは、過去に前例のないコロナ禍での迅速な対応を通じて、社会に大きく貢献しました。

興和では、2020年のマスク不足に際して国内外で増産体制を構築し、不織布マスクの大量供給を実現しています。政府からの要請に応じて「アベノマスク」の生産にも携わり、短期間で生産体制を整えました。

また、PCR検査センターの開設や治療薬「イベルメクチン」の臨床試験にも着手し、医療面でも積極的な支援を行っています。

三輪芳弘の経営ビジョン

三輪芳弘の経営ビジョン

三輪芳弘さんの経営ビジョンは「健康と環境」であり、社会的課題を解決する新たな社会に対応するビジネスモデルを構築しています。

健康の観点では、健康寿命の長期化と疾病予防へ貢献する「日本版セルフケア」を推進するとともに、高齢化社会に対応した地域社会や社会保障制度に向けた取り組みを行う方針です。

環境の観点では、オーガニックコットン事業やグリーンエネルギー事業など、環境に配慮した製品・サービスを積極的に推進しています。また、AIやIoTなどのデジタル技術を取り入れることで、より豊かな生活の実現が目標です。